ワートゥーヤー


キノボリトカゲの若いオスの個体がいたので素手でゲット
ウチナーグチでは、「アタクー」と広域で呼ばれます。
これは、「巧み」という意味です。 ある地域では「キーアタクー」と呼びます。
キーは木ですから 「木登りが巧い」という意味です。
キーが短縮されて、アタクーになったのでしょう。
首里生まれ育ちの祖父に、生前 ウチナーグチで何と呼んでいたのか聞いたことがあります。
「アタクー」、「コーレーグスクェー」と呼んでいたそうです。
唐辛子がコーレーグス それを食べるという意味ですが、
これは いわゆるウーマクー達がキノボリトカゲを捕まえて遊んでいると、次第に弱ってくる。
すると、イタズラでやったんでしょう。
トカゲの口の中に唐辛子を突っ込むと驚いて また元気になる。
コイツはコーレーグスが好きなんだ! とワラバーのユクシムニーから広まったと考えます。
沖縄大百科事典には、輪っかをつくってキノボリトカゲを捕獲する遊びを子どもたちがやり
そのことからワートゥーヤーとも呼ばれる とありますが
これは誤りでしょう。 それならワートヤーになるはずです。
首里でワートゥーヤーと呼ぶのは団塊の世代からだと推測します。
戦後、首里でも養豚が盛んに行われました。
ウーマクーたちは、その豚にトカゲを噛みつかせて遊んだのです。
豚(ワー)とケンカ(オーヤー)からワートゥーヤー(ワートォーヤー)です。
それを踏まえ、
自分の子どもには アタクーが多分 まっとうな呼び名で
首里の100年ほど前のウーマクー少年たちはイタズラした結果からコーレーグスクェーと呼び、
戦後の首里のウーマクーターはワートゥーヤーと呼ぶようになった。
今のところ 3パターン教えています。
この記事へのコメント
ヤンバルからの行商人が、呼んだのだと思いますよ。
わが地では、アタクーは言いません。
コーレグスカーヤーです。「クヮーヤー」でもないです。
わが地では、アタクーは言いません。
コーレグスカーヤーです。「クヮーヤー」でもないです。
Posted by 金城信春 at 2019年12月22日 18:30
金城さん ご教授ありがとうございます。
「沖縄大百科事典」や「いちむし」という書籍を調べて書いた記事ですが、時代や地域でウチナーグチの呼び方は様々ですね
「沖縄大百科事典」や「いちむし」という書籍を調べて書いた記事ですが、時代や地域でウチナーグチの呼び方は様々ですね
Posted by さみぃ
at 2019年12月25日 15:53
