沖縄サヴァイヴ

singer songwriter 安仁屋雅実 :ガリンペイロでの音楽活動・FMたまんDJ・紀州犬・子育て・ラグビー・波乗りの話 etc   

ジプシー・ブラス・バンド

『ガリンペイロのすべての若き野郎ども』
FMたまん(76.3MHz) 毎週水曜21時から55分間の生放送!

今夜は
『ファンファーレ・チョカリーア』の2ndアルバム
『バロ・ビアオ』(1999年発表)から曲をお届けします。
ジプシー・ブラス・バンド



世界最速のジプシー・ブラス・バンドとのふれこみで発表した
デビュー・アルバム「ラジオ・パシュカニ」(1998年)が大ヒット!
世界中にファンを獲得するに至りました。

彼らはルーマニア北東部モルダヴィア地方の村、ゼチェ・プラジーニの出身。
農業をしながらの厳しい生活でしたが、村人のほとんどがプロのミュージシャンという音楽村。
ルーマニアでは結婚式や洗礼式など お祝い事があると このような村からミュージシャンを調達したそうです。
 
音楽生活をしていた彼らでしたが、80年代になると情勢の変化により
(経済の沈滞、キーボードなど電気楽器導入でバンドが少人数化)、
モルダヴィアのブラス・バンドは壊滅状態。 
現在ではゼチェ・プラジーニ村が最後のブラス・バンド村と呼ばれているそうです。

そんな彼らを≪発見≫したのがドイツ人のヘンリー・エルネスト。
村を訪れたヘンリーは村人の音楽性の高さに驚き、村人のプロデュースを決意。
オーディションをしてバンド名を付けてデビューとなりました。

複雑な歴史背景があります。
14世紀にモルドヴァ公国が成立、16世紀にオスマン・トルコの支配下に。
18世紀後半からはトルコとロシアが領土として争いを続け、ロシアへ。
1859年、モルドヴァ、ワラキア両公国が連合し、ルーマニア王国が成立・・・・。

ブラス・バンドのルーツはオスマン・トルコの軍楽にあるとも言われています。
ファンファーレ・チョカリーアの奏でるサウンドにアラブやインドの旋律が聴こえるのは そういう背景があるんですね。

歴史に翻弄され、消えそうになっていた彼らの音楽。

ミレニアムを前に世界に向けて紹介されたことは 
音楽ファンとしては 嬉しい限りです。

音楽に国境はある。
それぞれの文化に違いがあるからこそ 面白い!


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沖縄のバンド『ガリンペイロ』のアコギ使いにしてボディーボーダー。 自然をこよなく愛する野生児。   
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