今夜のラジオ

『ガリンペイロのすべての若き野郎ども』
FMたまん（76.3MHz）毎週水曜21時から55分間の生放送！

今夜もブラジル・アーティストです！

『マルコス・ヴァーリ』のアメリカ・デビューアルバム
『サンバ‘68』から曲をかけて参ります！



今年、新作が出たばかりのマルコス！そのセンスは相変わらず素晴らしい！

さて、本作は彼のアメリカでのデビュー盤であります。（23歳頃かな）
すでに19歳でコンポーザーとして注目され、本作までの数年で30曲もヒットを飛ばしています。
ボサ・ノヴァのスタンダードとなっている「ソー・ナイス（サマー・サンバ）」も若い頃のマルコスの代表曲。

セルジオ・メンデスのアメリカでの成功によりマルコスにも白羽の矢が立ちます。
アメリカで売れるアルバムを！ということで最もボサ・ノヴァらしい曲がこれでもかと収録されているのはこのためです。

しかしながら、６０年代後半のブラジルは軍事政権下です。
甘ったるいナンバーよりも鋭く社会風刺した曲やMPBの萌芽、
カート・コバーンも愛したサイケデリックロックを奏でたムタンチス等ブラジルでは新しい音楽がしのぎを削っていました。
そのことを何よりも分かっていたのはマルコス本人です。
彼はアメリカからすぐにブラジルに戻ってきます。
それから名盤を次々にリリース！
独特な空間処理はレア・グルーヴとして今でも愛されています。
メロディーメーカーとしてもボサから完全に脱却。
話を本作に戻しましょう！
作曲家、シンガー、ギタリスト、ピアニストであるマルコスの楽曲、
歌詞をつけているのは兄のパウロ・セルジオ・ヴァーリ！
マルコスに美しいハーモニーをつけているのは妻のアナマリア・ヴァーリです。
ホント、ブラジルは家族ぐるみで凄い（笑）

アレンジはエウミール・デオダート！　ハイ！文句なしの甘美なオケであります！


今週も宜しくお願い致します！