アビイ・ロード発表から50年

さみぃ

2019年09月18日 12:57

『ガリンペイロのすべての若き野郎ども』
FMたまん(76.3MHz)毎週水曜21時から55分間の生放送!

10代の音楽だったロックン・ロールが60年代を転がり続けるうちに
カウンター・カルチャーへと昇華し、ピークを迎えた69年。

あれから50年! 1969年を代表するアルバム5枚を5週に渡り紹介する企画。

第二弾の今夜は【ザ・ビートルズ】
実質的ラストアルバム「アビイ・ロード」から曲をお届けします。



69年のロック界は「原点回帰」路線を多くのバンドがとっています。もう一つのキーワードは「ファンク」です。

新作「レット・イット・ビー」のレコーディング・・・
(タイトルはまだコレではなかったのですが便宜上)。
「ゲット・バック・セッション」では、彼らもまたシンプルな初期のスタイルに還ろうと試みた訳です。

アメリカのスワンプ・ロック勢のアプローチにジョージが反応したからだと言われますが、
ポールもジョンも世界中の音楽をキャッチしていますから「誰が」というより
バンド全体でそう思考したのでしょう。

ですがセッションは進むにつれ険悪になり頓挫。
さらにフィル・スペクターが音源を持ったまま連絡が取れなくなったりと。
それでもバンドは新アルバムを求められます。

ビートルズの4人は再集結せざるを得ない状況となります。
普通であれば傑作など生み出せません。それでも有終の美を飾るのがビートルズであります。

ラスト・レコーディングにおいても新しい事に取り組んでいます。
新たに発明された楽器、レアで巨大なモーグ・シンセサイザーをジョージが持ち込み、
ビートルズのメンバーが4曲でシンセを弾いています。
ジョンが「アイ・ウォント・ユー」、ポールが「マックスウェルズ・シルヴァーハンマー」、
ジョージが「ヒア・カムズ・ザ・サン」と「ビコーズ」。

時代の先端をいき、革新的な挑戦を行いながらもポピュラーである。さすがです。

アメリカではCCRなど原点回帰のロックバンドが人気を獲得(69年1月に2ndアルバム・バイヨー・カントリー発表、68年末にシングルで発表していた収録曲プラウド・メアリーが69年3月にヒット!)
一方では、ファンクがロック・リスナーの耳を捉えていました。

アビイ・ロードのA面、ポールの「オー・ダーリン」は、まさにCCRらアメリカ勢へ一発かました曲であるし、
B面・圧巻のメドレーはビートルズが示したファンクネスです。

新しい時代に敏感でありながらも時代と添い寝すること無く、自らを模倣するような才能の枯渇もなく、ロックの先頭を走り切ったビートルズ! 
60年代の空気をまといながらも
未だ新しい音楽であり続ける「アビイ・ロード」をお楽しみください。

今週も宜しくお願い致します!

*FMたまんフライヤー・コーナーに、くるちの杜音楽祭フライヤー持参します。糸満、近郊の皆様 どうぞ手に取ってくださいネ

熱帯低気圧が週末 台風になりそうな週間予報で現在、金、土、日と暴風雨の予報どうなりますか・・・