沖縄サヴァイヴ

singer songwriter 安仁屋雅実 :ガリンペイロでの音楽活動・FMたまんDJ・紀州犬・子育て・ラグビー・波乗りの話 etc   

今夜のラジオ

『ガリンペイロのすべての若き野郎ども』
FMたまん(76.3MHz)毎週水曜21時から55分間の生放送!


今夜は21世紀最大のロックバンド
「コールドプレイ」の4作目のアルバム
「美しき生命」(08年)から曲を届けします。
今夜のラジオ



大成功を収めた説明不要の現役バンドなので、違う視点で書いてみます。

この頃、僕は「最後のワールドミュージック」と形容された「ティナリウェン」に夢中で、
砂漠のブルース、トゥアレグの民である彼らのサウンドに魅了されていました。

アフリカの音楽とロックは、度々、化学反応を起こしてきました。
ロック側で北アフリカの音楽に惚れ込んだのはツェッペリンのロバート・プラント。
当初はモロッコあたりの音楽に興味を持っていたようですが、徐々に台頭してきたティナリウェン等の砂漠のブルースを咀嚼したアルバムを2014年にリリースしています。
まぁ敏感だったのはやはり、ポール・マッカートニーでしょう。直接的にアフリカ音楽を取り込んだわけではないですけど1973年の「バンド・オン・ザ・ラン」はナイジェリアのラゴスで録音しています。これは空気感をアルバムに閉じ込めたかったのでしょう。場所的に察するにフェラ・クティのパワーに注目したからでしょうね。そして、ロック側でフェラ・クティというと、トーキングヘッズとブライアン・イーノがタッグを組んでリリースした「リメイン・イン・ライト」! フェラ・クティのアフロビートを白人が電子楽器を使って再構築を試みた本作は80年代以降のロックアルバムの頂点に立つ作品です。
ブライアン・イーノはロキシー・ミュージックを抜けた後に、自身ではアンビエントミュージックを確立しロック史に名を残す存在ですが、プロデューサーとしても上記のように名盤に関わっていきます。
イーノがプロデュースしたU2のアルバム「ヨシュア・トゥリー」の大成功も続き、プロデューサーとしても確固たる地位を築きました。

コールドプレイはU2に影響を受けたバンドです。
大成功を収めた彼らは、次なるステップアップを狙い「美しき生命」ではブライアン・イーノをプロデューサーに迎えます。
シングル曲が並んでいるアルバムではなく、アルバム全体で一つの作品のような作り方をしています。
ギターサウンドを前面に押し出していますし、何よりも「美しき生命」はティナリウェンを聴いて、彼らの流儀で再構築したものでしょう。
いやはや、イーノ恐るべし。名盤の背後にイーノあり!

時間の許す限り曲を掛けて参ります。
今週も宜しくお願いいたします!

 
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プロフィール
さみぃ
さみぃ
沖縄のバンド『ガリンペイロ』のアコギ使いにしてボディーボーダー。 自然をこよなく愛する野生児。   
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